仕事も忙しく全身疲労で来院。特に首から肩にかけて凝るような感じがあり、呼吸がしずらく、胸が開きにくいと感じるとのこと。
呼吸器疾患などを除外しながら、体の状態、肩甲骨周りや、背骨の状態を確認して、ゆっくり鍼灸治療を加えながら、肩甲骨周り、首肩の調整を行いました。
治療していて、「胸が苦しいのが取れた気がする、深呼吸しやすい」と話される患者様がいました。
治療していて肩甲骨周りや背中の緊張がとれると、胸郭や肋骨の動きも良くなるので呼吸しやすく感じます。加えて背中に鍼を優しくしながら治療すると、体の緊張がとれ副交感神経が優位になり体が自然とリラックスします。実際にこの患者様も治療していて、うつ伏せでも呼吸が深くなり深呼吸、腹式呼吸に近い形になっていくのがわかります。
寝ているときは皆さん呼吸は深いですよね?逆に体が緊張していると呼吸は浅くなります。体はリラックスし横になり睡眠中に一番回復していきます。体の緊張を解き回復しやすい状態に近づけてあげること。これが一番ですね。
痛みがあっても同じです。痛みで緊張している体を元のリズムに戻すことで痛みを緩和して回復しやすい体にしていきます。だから治療が終わった後、体がスッキリするし呼吸をしやすい様に感じるんですね。
体の緊張を解き、回復しやすい状態に導いていく治療をする事が、呼吸のしやすさやしんどさを取ります。
この患者様も定期的に治療を受けてもらう事で、現在は活動的に日々の生活をおくられています。